原糸の入荷から検反・出荷まで

松右衛門帆布を作るための、原糸を調達します。
この原糸を松右衛門帆のカラーバリエーションに必要な色に染めていきます。
先染め技術を持っている職人さんの手によって、松右衛門帆の糸は卓越した技術とこだわりで独特の風合いに仕上がります。
機械化された今もなお、量より質にこだわる職人ならではの技術がそこにはあります。
![]()

播州木綿の産地、北播磨地区は、長年播州織の先染め染色技術の歴史に培われた染色ノウハウを持っています。
糸を先に染めることで、織り具合や組み合わせで細かな表現が出来るのが魅力です。

染工場では糸の性質や生産ロット数などに応じて綛(かせ)染色、チーズ染色、ビーム染色などの方法があります。
チーズの状態になるまでに、捲き・漂白・水洗いといくつもの工程があり、この工程があることで、染めの内外差や斑などを防ぎます。

現在は、コンピュータ制御で管理されている染色技術も、20数年前までは手染めでした。
時代の流れで機械化された染色ですが、やはり量より質だと数十年の経験を持つ職人は語ります。
綺麗な水と染色技術が生み出す鮮やかな糸は、織った後も独立したやわらかな風合いを持ちます。
撚糸工場では、染められた糸を合わせと撚りの工程を繰り返すことによって繊維製品の基本を作ります。
松右衛門帆の特徴でもある太い糸は、職人の長年の経験と勘により、しっかりと丈夫な1本の糸となるのです。

撚った糸を使って、布を織っていきます。
松右衛門帆布は、力織機と呼ばれる伝統的な織機で作られています。

松右衛門帆を織るために使用している織機は、杼(ひ/シャトル)の往復運動によって緯糸を通す織機です。
これは、伝統的な形式の織機であり、「力織機」とも呼ばれます。
ここ播州でも、力織機を扱うところは少ないといいます。
松右衛門帆は、「耳」と呼ばれる部分を生かすため、力織機で織られています。
出来上がった帆布を、検反した後出荷をします。
これで、松右衛門帆布が出来上がります。
この後、それぞれの製品にするために裁断・縫製などを行って、商品が完成します。















