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帆布の歴史

 

帆布の歴史は古く、古代エジプトで亜麻の帆布が作られ、
船の帆として用いられたのが始まりと言われています。
日本においての帆布の始まりは、室町時代。
時を経て、織田信長の帆船が帆布の歴史を最初に刻みました。
 

国内で現存する最も古い帆布は江戸時代後期、1785年(天明五年)
播州高砂(兵庫県高砂市)の工楽松右衛門が織り上げた松右衛門帆です。
船頭でありながら発明や改良が好きだった工楽松右衛門は貧弱な帆布を
改良し厚地で広幅の帆布織り上げに成功します。
北前船をはじめとする主要船舶に使用され、
江戸時代後期の海運業に大きな発展をもたらせたといわれております。
現在でも工楽松右衛門は日本帆布の始祖として崇められています。
 
船の動力が風力から蒸気に変わり始め、松右衛門帆は徐々に姿を消していきます。
*現在市販されている帆布と松右衛門帆では織り組織が異なります。
 
近代から現代の帆布
明治時代に入ると、帆布は鉄道の貨物シートやテントをはじめトラックの幌、職人の道具袋、
牛乳配達袋、学生の鞄など、様々な用途に使用される素材となりました。
現代に入り、トートバッグ、雑貨小物、アウトドア用品、シューズ、スニーカーなど
幅広く使用されています。厚手で丈夫な帆布生地は1号~11号まで厚みが別れ、
用途別に選択できることも長きに渡り愛用されてきた理由かもしれません。
 
近年、綿帆布以外にもポリエステル帆布、ビニロン帆布といった合成繊維の帆布が開発され、
いろいろな用途で使用されています。